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オブザバトリー

現在開催中:

童話の世界-挿絵画家ウスコ・ラウッカネン
2018年12月15日-2019年3月31日 

ムーミン美術館「企画展-童話の世界」では、フィンランドの挿絵画家ウスコ・ラウッカネン(1930–2000)を紹介。その多岐に渡る長いキャリアにも関わらず、彼の名まえはあまり知られていません。それは彼の活動時において、挿絵画家という職業がそれほど重要視されず、出版時には画家の名まえが掲載されることがなかったことに起因しますが、彼の挿絵はフィンランドではよく知られています。

ウスコ・ラウッカネンは幅広い分野で活躍した挿絵画家およびコミックス作家でした。彼の作品の中で最もよく知られているのは絵本や子ども向けアルファベット教本でしょう。また、Otava社やValistus社出版の教科書などにも挿絵を提供しています。

子どものための絵本やストーリーブックには、生き生きとした挿絵が必要だ、との信条を持つラウッコネンにとって挿絵を描くことは大切な仕事でした。この企画展では、そんなラウッカネンが描いた挿絵の原画をご紹介します。

キャリアの後半には、広告イラストレーターやアニメーターとして、またコミックス作家としても活躍しました。特に彼のコミックスはそのユニークさから1988年にThe Finnish Comics SocietyよりPuupäähattu賞を授与されています。

「企画展-童話の世界」は、Finnish Comics Museumのご協力により実現しました。

 

次回企画展:

ムーミンアニメーションの歴史
2019年4月25日-2020年

2019年4月25日からは、企画展にてムーミンアニメーションの歴史を紹介します。トーベ・ヤンソン(1914–2001)のムーミン小説は今まで様々なかたちで視覚化されてきました。アニメーション化されたムーミンもそのひとつですが、ムーミンアニメーションの歴史を紐解くとその始まりが約60年前にさかのぼることはあまり知られていません。

冒険はいつでもドキドキハラハラするものですが、ハラハラ感が過ぎると恐怖感が増して楽しめなくなってしまいます。ムーミンのお話はこのドキドキ感とハラハラ感のバランスが絶妙。だから最後まで安心して冒険を楽しめ、またムーミンのお話の暖かく優しい世界観はこういうところから生まれるのでしょう。ムーミンアニメーションが懐かしい子ども時代の思い出と重なったり、逆に我が子と一緒に観た懐かしい記憶を呼び起こす、あるいは心配事も悩み事も忘れてムーミンアニメに夢中になったこと、友人たちと何時間も一緒に観たことなど、ムーミンアニメーションを観たことがある方なら、きっと覚えがあるはず。

ムーミンアニメーションが初めてテレビで放映されたのは1959年のこと。これはドイツで白黒放映されたマリオネットによる人形劇でした。それから10年後には日本でムーミンアニメが制作され、1970年代にはロシア(当時はソ連)で、1970年代の終わりにはポーランドでパペットアニメーションが制作されました。ムーミンアニメーションの中で最もよく知られているのは日本で制作され1990年に放映が始まった『楽しいムーミン一家』でしょう。このシリーズは120カ国を超える地域で放映され、ところによっては何度も再放送される人気となりました。そして2019年春には、フィンランドのプロダクション会社Gutsy Animationsが制作する新しいムーミンアニメーションシリーズ『ムーミン谷』が始まります。

この企画展では、今までに制作された様々なムーミンアニメーションを上映し、同時にそれらの制作プロセスも紹介します。ご自分のムーミンアニメーション体験に思いを馳せながら、当時と同じようにテレビの前に座ってムーミンアニメーションをお楽しみください。

60年に渡って制作されてきたムーミンアニメーションも、原作のトーベ・ヤンソンのムーミン本とコミックスがあってこそ。アニメーションには、ムーミントロールとスノークのおじょうさん(日本で制作されたアニメーションの中では、「ノンノン」または「フローレン」)が橋の上で佇んでいる様子や、ムーミン谷の中心に建っているムーミン屋敷など、本の挿絵でおなじみの場面が登場します。ムーミン美術館は、このようなアニメーションの場面と、その元となった原画をムーミン谷コレクションの中から選んで展示します。なんといっても本の挿絵なしでは、ムーミンアニメーションも実現しなかったでしょうからね。

 

オブザバトリーでの過去の企画展

シネマ・オブザバトリー-2018年6月26日~2018年8月31日
ムーミン美術館では、ムーミンたちがどのように世界を席巻していったのかを紹介する、ニナ・プルッキネン制作の映画『ムーミンブーム』のダイジェスト版を上映いたします。トーべ・ヤンソンとイギリスのアソシエイティド・ニュースペーパー社のコラボレーションにより、イブニング・ニュース紙でムーミン・コミックスの連載が始まったのは1954年9月20日のこと。ここからどのように、ムーミンたちの人気に火が付き、ムーミン・コミックスが世界中から2千万人もの読者を得るに至ったのか。そしてこれはのちに大きなうねりとなるムーミンブームの始まりでもあったのです。 (Parad / 15分)

トーべ・ヤンソンとムーミンたち-2017年8月9日~2018年5月26日
ムーミン美術館の企画展第一弾「トーべ・ヤンソンとムーミンたち」展では、ムーミンたちの原点は1930年代の「ブラックムーミン」にあり、戦時中に『ガルム』紙上に掲載された政治風刺画や、ムーミングッズが多数販売された1950年代の第一次ムーミンブームを経て、1990年代のムーミンアニメに至っている様子をご紹介しました。同時にトーべ・ヤンソンが10代の頃描いたムーミンの原型といわれるキャラクターをアニメーションで描き、1940年代にトーべ・ヤンソンが『ニュティド』紙上に掲載した初期のムーミンコミックス、1950年代に販売されたアトリエ・ファウニ社のムーミン人形やアラビア社の初代ムーミンマグカップ、そして様々な言語に翻訳されたムーミン本のオリジナル表紙画が展示されました。