今後開催予定の企画展

2025年6月7日–2026年8月16日 ムーミンやしきへようこそ!

ムーミン美術館に展示されている立体作品「ムーミン屋敷」は、トーベ・ヤンソン (1914–2001)、トゥーリッキ・ピエティラ(1917–2009) とペンティ・エイストラ (1931–2022)が三人で共同制作したものです。「ムーミンやしきへようこそ!」展は、ムーミン屋敷を様々な角度から概観します。ムーミン屋敷には、サウナなど見えにくい個所があります。そんな隠れた部分を写真でご紹介します。また、制作に用いられた素材、スケッチ画、その建築や制作プロセスも展示します。ムーミン屋敷は制作者三人が楽しみながら遊び感覚で制作したものです。当初、ムーミン屋敷は1979年に開催されたブラティスラヴァ世界絵本原画展のために制作され、その後何カ国かを巡回し、トーベ・ヤンソンにより1986年にタンペレ市に寄贈されました。ムーミン美術館を永住の地としたムーミン屋敷は、常設展の一番の見どころとなっています。

ムーミンやしきのドアには鍵がかかっておらず、訪れる人はだれでも暖かく歓迎されます。そこに住んでいるのはムーミンママ、ムーミンパパ、そしてムーミントロール。ムーミンやしきは愛と友情にあふれ、みなで一緒に過ごすことに重きが置かれています。ムーミンやしきでは、どんなに長く滞在したとしても自然体で過ごしてよいのです。また、他の人とちがっていてもだれも気にしません。ムーミンやしきは安心、庇護、一体感を象徴しているのです。

一作目のムーミン小説出版から80年目となる記念の年に、ムーミン美術館のオブザバトリーで開催されるこの企画展は、ムーミンたちの家を、トーベ・ヤンソンの挿絵原画、物語、手紙、様々なアイテム、写真や映像を交えてご紹介します。当美術館のコレクションには、1945年に出版されたムーミン小説『小さなトロールと大きな洪水』のためにトーベ・ヤンソンが初めてムーミンやしきを描いた挿絵が含まれています。この挿絵は常設展にて展示中ですので、合わせてご覧ください。