今冬、ムーミンたちがタンペレの「光のギャラリー展」を飾ります
2022年10月から2023年3月にかけてタンペレ「光の祭典(Valoviikot)」期間中に開催される、光のギャラリー展のテーマは、ムーミン。トーベ・ヤンソンのムーミン原画を光で映写する「Muumit ja talven taika(ムーミンたちと冬の神秘)」展が2022年10月28日(金)から始まりました。
1957年に出版されたムーミン小説『ムーミン谷の冬』に掲載された14点の挿絵と挿絵を元にしたアニメーション一点が、Hämeenpuisto(ハメーンプイスト)とKeskustori(中央広場)の間にある建物の外壁に映写されます。『ムーミン谷の冬』の物語の中では、初めて冬を経験するムーミントロールの成長物語が語られます。この光のギャラリー展は、タンペレ美術館がプロデュース、ムーミン美術館開館5周年を記念し、タンペレの光の祭典イベントの一環として開催されます。
光のギャラリー展で映写されるムーミン作品は、『ムーミン谷の冬』の物語の流れに沿っています。ムーミン谷に冬が訪れ、ムーミンたちは冬眠の真っ最中。ある冬の朝、ムーミントロールは突然目が覚めてしまいます。ひっそりと静まり返ったムーミンやしきの中でひとりぼっちのムーミントロール。光のギャラリー展一点目の挿絵は、ぐっすり眠っているムーミンママを起こそうとしているムーミントロールの様子を描いています。ムーミントロールはやしきの外に出て、生まれて初めて雪を目にします。冬の寒さや神秘さを体験するのもムーミントロールにとっては初めてのこと。銀のお盆に乗ってそり滑りを楽しむちびのミイや、雪玉のランタンの灯りの中オーロラを眺めながら哲学を語るトゥーティッキ。ムーミントロールは、そんな彼らや水あび小屋に住む目に見えないとんがりねずみたちと一緒に、大かがり火を灯して冬のおまつりを祝います。そして自らもこわごわとスキーに挑戦します。このように、ムーミントロールは、恐ろしいばかりだと思っていた冬を楽しむ術を徐々に学んでいくのです。物語の最後には春が訪れ、慣れ親しんだ世界が戻ってきます。ムーミンママ、ムーミンパパも冬眠から目覚め、喜びの中冬の厳しさを乗り越えた自分を誇らしく思うムーミントロール。『ムーミン谷の冬』は、知恵と経験を得て子どもから大人へと育っていくムーミントロールの成長物語にもなっています。
ムーミン美術館は、光のギャラリー展のウォーキングガイドツアー(フィンランド語のみ)を開催します。ぜひご家族でご参加ください。なお、ご参加は無料となっています。
開催日時:11月3日(木)、11月24日(木)、12月29日(木)、1月5日(木)、1月26日(木)いずれも18時から。
集合場所:HallituskatuとNäsilinnankatuの交差地点
終了場所:市庁舎Puutarhankatu側地点にて19時頃解散
光のギャラリー展2022-「ムーミンたちと冬の神秘」 2022年10月28日-2023年3月12日
光のギャラリー展サイト(英語版)はこちらから
問い合わせ先
展覧会ディレクター: Virpi Nikkari(ヴィルピ・ニッカリ)
電話番号: +358 40 800 4389, E-mail: virpi.nikkari@tampere.fi
プロジェクトディベロップメントマネージャー: Markus Joonas(マルクス・ヨーナス)
電話番号: +358 50 345 0705, E-mail: markus.joonas@tampere.fi